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月刊「  っとナノム」

フラーレン応用商品

 弊社が年産40tの能力を持つフラーレン製造プラントを稼働させ、サンプルのご提供を開始してから約3年が経過致しました。フラーレンを応用した商品と言えば、医薬や燃料電池と思われがちですが、身近な商品にフラーレンが採用され、高い市場評価を受けています。
 スポーツ用途では、フラーレンを配合したゴルフクラブ、バドミントンやテニスのラケットガットスノーボードゴルフボールボウリングボール、スノーボード用ワックスが発売されています。また、スポーツ用途以外では、カーエアコン用オイルメガネの樹脂フレームにも応用されています。

 とりわけゴルフクラブには、ヨネックス(株)のナノブイ、横浜ゴム(株)のT3、マルマン(株)のマジェスティをはじめ多くのブランドでフラーレンが採用されています。ゴルフクラブは常に軽量化が求められており、これまでゴルフクラブのシャフトはスチールから高強度かつ軽量であるカーボン系(炭素繊維複合材料)へと素材が変化してきました。同材料は直径10µm以下の炭素繊維にエポキシ樹脂を含浸させ、シート状にしたものが用いられます。この樹脂にフラーレンを少量添加することにより、カーボンシャフトの強度が向上し、薄肉厚化等ゴルフクラブの軽量化につながります。そうする事で、ゴルフクラブの設計の自由度が増し、重心位置を低くしたり、しなり量を増やしたり、長尺にしたりと飛距離アップの工夫が可能となりました。2008年から反発係数が0.83を超える高反発ゴルフクラブの競技での使用が禁止されます。その為、クラブメーカー各社は低反発クラブを相次いで開発、発売しています。低反発でも従来以上の飛距離が得られるクラブの一役をフラーレンが担うものと期待しています。

 上述の通り開発期間の短いスポーツ用途からフラーレンを応用した商品が拡がりはじめています。今後は、スポーツ用途での実績を始め、もしくはフラーレンのユニークな特性を活用した潤滑剤、複合材料、半導体材料、有機デバイス等産業分野への展開が期待されています。