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月刊「  っとナノム」

高純度C60

 フラーレンの代表であるC60は、溶媒に可溶で、化学修飾が可能なものであり、フラーレン誘導体の出発化合物としての取り扱いができます。さらに、有機トランジスタ・有機ELといった有機デバイスを真空蒸着によって作成する際にも用いられています。
 さて、このC60はどのようにして精製されるのでしょうか。一般的にはC60は、炭化水素を原料とした燃焼法及びグラファイト棒を電極にしたアーク放電法があり、いずれかの方法で得られたフラーレンを含む煤より、フラーレンが芳香族化合物等に溶解する事を利用して混合フラーレン(C60、C70、高次フラーレン)を抽出し、その溶液をカラム法や晶析法等でC60溶液を分取し、乾燥操作により溶媒を除去して得られています。
 表1には、弊社の製品C60とその改良品、及び市販の高純度C60を弊社分析値で記載しております。この表で見られるように弊社製品及び市販品には、製造過程で生成した酸化物や分取過程で除去できなかった微量のC70、及び精製に使用した溶媒等の不純物が含まれています。同じC60なのに不純物(C70、酸化物、溶媒)の量が違うことが判ります。この不純物は、お客様の用途によっては悪影響を及ぼす可能性があり、その用途やご使用方法に応じてC60の機能を最大限に発揮できるようなC60製品を選択することが必要であると考えております。これらの不純物は、分取能力向上や昇華精製等の操作により除去することが可能ですが、操作回数の増加や低収率等により不純物除去のコストが上がるという問題点があります。弊社では、最適な分離精製方法を効率よく組み合わせることにより、表中の弊社改良品のようにC60純品を精製することに成功しております。今回の弊社改良品は不純物の影響を大幅に低減することができ、特に不純物を極端に嫌う蒸着用途に適したものとなっています。

 以上のように、同じC60でも精製方法の違いにより、品質や物性も様々となります。弊社においては、お客様のご要望及びご用途に合わせた高純度C60をより安くご提供できるように鋭意研究開発しております。是非、お客様からのご要望をお知らせ下さい。

表1 C60の分析比較
分析項目 フロンティアカーボン(株) 市販品
nanom purple ST nanom purple SU nanom purple SUH A社
(99.95%品)
標準品 昇華製精品 昇華製精品
HPLC
(面積%)
C60 99.32 99.66 99.99以上 98.99
C60酸化物 0.48 0.23 ND 0.98
C70 0.16 0.12 ND 0.03
含有溶媒(重量%) 0.41 ND ND 0.21

※測定値は代表値であり、保証値ではございません。